ひと言で言うと
人には、何でも関係付けたがる本能があります。この本能が、無意味な関係付けや他人との比較となり、幸せを邪魔してしまいます。
詳しく言うと
科学
人には、何でも関係付けたがる本能があります。何かと何かを関係付けるのは科学の基本です。
例えば、太陽と気温を関係付けて考え「太陽が高く昇る季節は気温が高い」という法則を見つけました。また、月と海を関係付けて考え「満月の頃は海の潮の満ち引きが激しい」という法則を見つけました。相対性理論は「エネルギーと質量と空間と時間の関係性」を解き明かしました。
何でも関係付けたがる本能が、科学を発展させてきました。
誤った関係付け
昔は「流れ星は凶兆(例えば干ばつ)」「疫病の蔓延は魔女のせい」などと考えられたことがありました。
科学が発展した現在では、正しい関係づけが分かっています。干ばつは、遠くの海の海水温の上昇(エルニーニョ現象)が原因です。疫病は、細菌やウィルスによるものです。
しかし、科学が発展する前、気象学や細菌学ができる前には、人は無理やりに関係付けをでっちあげ、流星や魔女を関係付けました。人には、何でも関係付けたがる本能があります。
無意味な関係付け
「隣の人はいい車にのっていていいなぁ。それに比べて自分はなんて不幸なんだろう」と、ちょっと感じてしまったことはないでしょうか?
車の良し悪しと幸・不幸は関係ありません。そもそも、他人(の車)と、自分(の幸せ)は関係ありません。
「隣の芝生は青い」という諺があります。他人のものが良く見えてしまうのも人の本能です。
他人と比較して優越感を感じても、幸せにはなれません。なぜなら、他人のものが良く見えてしまう本能があるので、他人と比較すると劣等感を感じることが多いからです。他人と比較すればするほど、幸せから遠ざかります。
幸せになるためには、無意味な関係付けをやめることが必要です。特に、他人との比較をやめることが必要です。
次は『文明社会がもたらす幸せ』を読んでください。
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