ひとことで言うと
文明社会は豊かな生活をもたらしました。文明社会がもらたす幸せは、大きそうに見えますが、不確実で不安定で失いやすいものです。文明社会は、時として苦しみの元にもなります。
詳しく言うと
文明社会は、豊かな生活をもたらしました。人類が生まれた数十万年前と比べれば、桁違いに豊かな生活です。しかし、それでも幸せを感じられないことがあります。
幸せ
現代は競争社会であり、競争には勝者の数だけ敗者がいます。
人には、他人のものが良く見える(隣の芝は青い)という本能があるので、自分は敗者だと感じてしまう人はもっと多くなります。
物質的な豊かさは、一度得られたとしても、いつか失われるかもしれず、心配の元となることもなります。人には、失うことを恐れるという本能があります。
人は、いろいろなことに慣れるように出来ています。豊かさに慣れてしまい、それでは物足りなく感じるようになります。
人の大自然向けの本能と文明社会とのギャップが大きく、文明社会は苦しみの元にもなります。(詳しいことは『社会からの苦しみ』『過去にこだわる』『関係付けたがる』を読み返してください)
文明社会がもたらす幸せを求めれば求めるほど、文明社会の苦しみも大きくなります。
『ギャップ(肉体面)』で説明したように、文明社会では食料を豊富に得られ、甘いものをたくさん食べれて嬉しいのですが、太りすぎて早死にしてしまうので、程々に我慢する必要があります。精神面でも同じです。
人は大自然向けにできています。人は「大自然の中で感じることのできる幸せ」を幸せと感じるようにできています。文明社会がもらたす幸せは、そう簡単ではありません。
大自然に由来する幸せ
一方、大自然に由来する本能がもたらす幸せもあります。
その話の前提として、次は『幸せは抽象的』を読んでください。
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