過去にこだわる


例題1

以下にゲームを二つ示しますので、どちらのゲームがやりたいか考えてみてください。

ゲームA

ゲームAでは、参加者は初めに資金を100ドルをもらえます。この資金でゲームを行います。 ゲームは “倍ゼロチャレンジ” です。さいころを振って、偶数がでたら資金が倍になり、奇数がでたら資金がゼロになります。

ゲームB

ゲームBでは、初めの資金はもらえません。 ゲームは “コイントス” です。コインを投げて、裏がでたら外れで何ももらえませんが、表がでたら当たりで200ドルもらえます。 


あなたは…

あたなは「ゲームAは、倍になるのは魅力だけど、ゼロになるのは嫌だなぁ」「ゲームBは、チャンスがあるからいいね」と感じたのではないでしょうか?

でも、冷静に考えると、この二つのゲームは全く同じものです。50%の確率で200ドルが得られ、50%の確率でゼロになります。

過去にこだわる

このことから分かるのは、「人には、一度手に入れたものに固執する本能がある」ということです。一度手に入れたものは失いたくない、失くしたら取り戻したい、と考えます。

数十万年前の大自然の中では、これは大切な本能です。食べ物を手に入れることが難しい環境では、新しいことにチャレンジするよりも、前に成功したことをもう一度やるほうが、食べ物を手にできる可能性が高いです。

現代では、科学が発展したので(例題では、確率を考えれるようになったので)、冷静な判断が可能になっていますが、それを本能が邪魔するのです。

失ったもの

過去に持っていたものを惜しんでも、今持っていないなら、初めからなかったのと同じです。

過去の失敗

過去の失敗に囚われるのも本能です。しかし、過去の失敗をいくら悔やんでも、過去の失敗を取り返そうとしても、失敗した事実はなくなりません。過去は変わりません。過去は受け入れるしかありません。

幸せ

幸せになるためには、過去に囚われず、今の状況をありのまま受け入れ、今どのように考え、今どう行動するか、が大切です。

他にも幸せを邪魔する本能があります。次は『関係付けたがる』を読んでください。


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